「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.135
やさしや足湯隊レポートNo.22
第32次足湯隊(2025年7月19日~22日)の活動報告です。スタッフ3名、学生ボランティア4名の計7名で活動を行いました。
20日は午前中に七尾市中島町の小牧集会所(じんのび広場)と中島町第一団地仮設、午後に輪島市町野町のもとやスーパーで足湯をさせていただきました。21日は輪島市宅田町の宅田第一団地仮設住宅集会所で午前中にかき氷カフェとたこ焼きを提供、午後に足湯をさせていただきました。
地震から2度目の夏です。畑を再開したり、他愛もない話で盛り上がったりと去年の夏に比べて日常が少しずつ戻ってきている反面、故郷に未だ戻れずにいる方や去年の水害の片づけをされている方もいらっしゃいます。様々な立場の住民さん一人ひとりに寄り添えるよう今後も足湯を続けていきます。
今回の足湯ボランティアで聴こえてきた「つぶやき」とボランティアの感想を一部紹介します。
◎つぶやき
・百姓の血が抜けないからね、仮設でも近くの畑を借りている。土を触るのが好きなんだよ。(じんのび広場・90代・男性)
・(能登の魅力について)山も海も、自然に恵まれて、自慢していますよ。ここも、東京も、中国も、あちこち地震とか災害が起こっていますが、自然の豊かさや人間関係の豊かさがあってから、回復することができるのではないかとずっと考えています。(もとやスーパー・70代・女性)
・大沢には帰りたいよ、そりゃ。でも海岸側の道路は10年後に開通予定だって。そんなんもう死んどるわ。大袈裟に言って、半分は死んどるよ。(宅田第一団地仮設住宅・70代・女性)
・今日は家でゆっくり。三連休の2日は家の片づけをしていて、、(それは仮設の?)いや、自宅の。地震の後に片付けをして、やっと終わったと思ったら水害でいちからに。天井くらいまで浸かったから、もう一回片付けをしてますね。(宅田第一団地仮設住宅・60代・女性)
◎ボランティアの感想
・過疎高齢化が進んでいる被災地にとって、震災による交通などの制限が地元の人と外部の交流を阻害する一方で、支援団体やボランティアの駆け込みによって、外部の人との交流が一時的にもっと頻繁になるケースも多いです。しかし、この一時的な交流がどのように長期的な支援効果や地域振興につながるのかについてまだ多くの検討の余地があると今回の活動から実感してきました。
・(足湯に)初めて来てみたという⽅もおられたのは意外だった。どのくらいの⼈が本当に初めてなのかは分からないが、32 回⽬を数える⾜湯をしていても全ての被災者の⽅をケアしきることはできないんだなと感じた。
・宅田第一団地仮設住宅で大沢町出身の皆さんに「大沢に行く」と話したら、全員が嬉しそうに見送ってくれた。故郷への愛を感じた。大沢に訪れたが、本当に素晴らしい自然の風景だった。自然が美しい地域に住んでいたからこそ、現在の居住地に不満を抱く人は多いだろうと思った。
足湯隊の活動を応援してくださっている皆様、いつもありがとうございます!今後ともよろしくお願いいたします。
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