活動情報

「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.134

やさしや足湯隊レポートNo.21
 
 第31次足湯隊ではスタッフ3名、ボランティア3名の計6名で2024年5月27日から30日までの4日間で活動を行いました。  
 5月29日の午前中はじんのび広場(小牧集会所)にて、午後は宅田第一団地仮設住宅で足湯を行いました。
 5月30日の午前は金蔵集会所で足湯をしつつ、地元の方にヒアリングを行いました。午後はもとやスーパーでの足湯でした。今回の足湯の「つぶやき」を紹介します。
仮設住宅での生活が長くなる方も多い中で、仮設での生活環境について話される方は多いです。部屋の狭さや性別や人間関係によって集会所には来づらい、という声がありました。
・不便なことだらけやわいね。(2025/5/28・80代男性・宅田第一団地仮設住宅)
・右足が上がりづらい。医者に行ったら、右肩の痛みが右足にもきていると言われたんよ。言われただけだけど。。どうしたらいいんかな。仮設住宅はやっぱり狭いよ。男性は、ここ(集会所)には来づらいよ。(2025/5/28・70代男性・宅田第一団地仮設住宅)
制度への不満や不平等さを吐き出される方も多くいらっしゃいます。
・準半壊で、お金は1円もでなかった。それでも、床を剥がしたり、水道管の工事をしたりしてるんよ。・・・他の災害のことは、テレビて知っていたけど、他人事よね。自分自身が震災に合って、初めて他人事に考えられなくなった。また、勉強したいので教えてください。(2025/5/28・60代女性・小牧集会所)
・今は、下山で暮らしている。電気も水も、まだや。生活の知恵や。妻と二人で、暮らしてる。6月で通る。線を引くから、あかんのじゃ。半壊、全壊、中規模半壊って。それに当てはまらん人は、どうするんじゃ。基準を設けるから、人もいなくなる。(2025/5/28・70代男性・宅田第一団地仮設住宅)
被災時のトラウマが今も残っていて、特に子どもへの影響は深刻です。
・娘(小学生)のメンタルがヤバい。建物が倒れたりしたのを目の前で見たし、お父さんがおったから助かったけど、一歩間違えれば家の下敷きになりそうやったし。夜泣きもするし、日中も時々プツンと切れる。(2025/5/28・ 40代女性・小牧集会所)
地域で新たな取り組みや、生きがいである畑ができているという声もありました。
・地元の人たちでたこ焼き作ってるんよ。最初は社協さんが作ってくれて、自分たちでもできるんじゃない?と毎週するようになったんよ。百歳体操とたこ焼きしてるんよ。(2025/5/29・50代女性・金蔵集会所)
・今は、知人に畑を借りてしているのよ。私の畑には土砂が入ったからね。じゃがいもや、夏野菜も植えたわねぇ。畑が私にとっての生きがいなんです。来てくれてありがとう。ぽかぽかして入って良かったわ。(2025/5/29・70代女性・モトヤスーパー)
今回参加してくださった人の感想です。
・じんのび広場では「少し遠いけどここが来やすいんやー」と話す被災者の方にお会いしたり、広場に遊びに来ているお子さんとお母さんと話したり。話しながら足湯やこの日は美味しいコーヒーもあり、居心地の良さとボランティア皆さんの温かさを感じました。
・「家もなんもかも流されてしもたんや。これからどうする?」「ちょっと遅れとったら家の下敷きになっとった」「子供が震災でPTSDになってヤバい」「生きとる間、色んなことがあるわ」と言われて、何も言葉が出なかった。震災、豪雨、とメディアで見ていた目を疑うような出来事が、この地区で本当に起こっていたんだ、この人たちに押し寄せた事実なんだと、現実を突きつけられ、胸が苦しくなった。
 
*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。
*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。
*私たちの活動は日本財団からの助成を受けて活動しています。 引き続き現地からの情報を発信していきます。
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投稿日:2025年08月21日