「2026年熊本地震救援ニュース」No.3
7月29日に能登を出発して、神戸の事務所で村井顧問とCODEのスタッフ山村と合流して、その日の夜のフェリーで九州に渡り、30日の昼過ぎに八代市に入りました。能登では熊本の地震の映像を見て、当時のことを思い出し心が不安になる住民さんもいます。それでも、七尾市中島の町の拠点には、あの時の恩返しをしたいと、朝から物資の積込を手伝ってくれたり、何かできることはないかと、たくさんの声をかけて頂いています。
八代市内では酷暑の中、家を片付けをする人、ガソリンを求める長蛇の列に並ぶ人、支援を繋ごうとする人など、余震に怯えながらも懸命に人々は動き始めています。家屋は軒並み被害を受けているのではなく、昔の古い家は倒壊していますが、比較的新しい住宅は倒壊を免れています。10年前の熊本地震とは少し様子が違うように思います。
2020年の球磨川水害で被災された人たちも再三にわたる今回の地震で、心も身体も疲弊しています。「こんな地震は初めてだ!」「何かに祟られているのではないか。」「また、大きな地震がくるの?」など不安と戸惑いの声が聞こえてきます。
その関係者の一人は家族のうち二人が長崎に避難し、昨日から電気と水道が通ったので、家を片付けに娘さんとお父さんが戻ってきていました。暑さの中、地震で転倒した傷痕が生々しく残り、汗だくになりながらも、家の中を片付けていました。とりあえず、お仏壇が傾いているので、直して欲しいとのことで、投げ出された仏具や粉々になったお線香等を片付け、傾いたお仏壇を元の位置に戻しました。食器も一部割れたり、室外機が傾き、モノが散乱して何から手をつけていいのやらといった状況でしたが、大きなものはきれいになりました。住民さんからは「今日は来ていただきありがとうございました。2階も大きな物が起こしてあるので、片付けやすくなりました。」とお言葉を頂きました。一見建物は大丈夫でも家の中はかちゃかちゃになり、足の踏み場もない状況の家がほとんどのようです。
また同じく当時、お世話になった秀岳館高校の関係者のお宅では、コミサポひろしまがすでに活動していました。平屋の家が潰れ、命からがら助け出された女性の家から、家財救出する現場で少しお手伝いをさせて頂きました。酷暑の中、ご家族は地震からほとんど動き続けていて、疲労の色が濃くなっていました。それでも、倒れた家の中から、お位牌や写真、着物などが見つかると、ホッとした表情に笑顔が溢れます。メンバーはホコリと汗にまみれになりながらも、懸命に家財を救出していました。
避難所を回ると、″いつものよう“に間仕切りも段ボールベッドもなく、みなさん着の身着のままで雑魚寝でした。「やっと昨日から電気が通って、エアコンがつきました」という状況です。「家は傾き片付けられない。いまはまだどうしていいか考えられない」と呟くご夫婦。寝たきりの奥さんを抱えた旦那さんが食事の介助をしながら「親戚が自宅の片付けをしてくれていて、やっと電気と水道が通ったので、家に帰ろうか」と話すご家族。小さなお子さんを抱え「小さい子がいて、うるさくてみんなに迷惑をかけているのではないか。今日から電気が通ったので、旦那が家を片付けに行っている」と話すお母さん。地震から3日が経過し、部分的にはライフラインが回復しつつも、現場では時折余震が続いています。
この暑さは住民さん、ボランティアの体力を否応なく奪っていきます。避難所で寝たきりのお母さんがご家族に「せっかく地震で助かった命なんだから、長生きしないとね!」と言われた時の笑顔が忘れられません。(増島智子)
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*備考欄に「2026年熊本地震」と記載ください。
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